センター試験便利知識①

1.センター試験便利知識①

公式①

放物線:\(y=ax^2+bx+c\)

直線:\(y=px+q\)

放物線と直線の2つの交点を\( \alpha,\beta ( \alpha \lt \beta )\)と置いた時、
放物線と直線で囲まれた部分の面積\(S\)は、

\(S=\frac{|a|}{6}(\beta – \alpha)^3\)

この式の特徴は、直線の数式はあまり関係のない所です。
最低限、\(\alpha と\beta \)さえ知りえていれば、面積が求まります。

この公式がなくとも、積分が出来れば解けるのですが

この公式があれば早く解ける事が多いです。

それでは、例を見ていきましょう。

 

\(放物線y=2x-2x+1と点A(1,1)で接する直線y=2x-1がある。\) \(この放物線と直線とx=v(v \gt 1)で囲まれる面積Sを求めよ。\)

図示すると下記の青色の部分が面積\(S\)になります。

この面積Sを求めるために、補助線としてAからB(\(x=vと放物線の交点\))に直線を引き、\(\triangle ABC\)を作ります。

緑色の\(\triangle ABC\)の面積から、黄色の面積を引けば青色の面積になる事が分かりますね。

緑色の\(\triangle ABC\)の面積は、底辺をBCとして高さを\(x=vからA\)までの距離と考えて求められる。

緑色、黄色、青色の面積の順で求めていく。

\(\begin{align}\quad\quad\quad\quad (緑色の面積)三角形の面積&=\frac{1}{2}(2v^2-4v+2)(v-1) \\ &=(v-1)^3\end{align}\)

 

\(\begin{align}\quad \quad (黄色の面積)=\frac{|2|}{6}(v-1)^3\end{align}\)

 

\(\begin{align}\quad \quad (青色の面積)S &=(緑色の面積)-(黄色の面積) \\ &=(v-1)^3-\frac{2}{6}(v-1)^3 \\ &=(v-1)^3 ( 1- \frac{1}{3} ) \\ &=\frac{2}{3}(v-1)^3 \end{align}\)

と求まります。

 

 

このように補助線を引く事で、三角形の面積と上の公式①を使うことで求めることが出来ました。

これくらいなら積分を使ってもいいのですが、変数が多くなって分かりづらくなったり、出来るだけ計算間違いを減らす手段としては良い公式です。

もし良ければ使ってみて下さい。

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