角と平行と多角形

1.角と平行線

対頂角・同位角・錯角とは

●対頂角 ・・・ 2直線が交わってできる4つの角のうち、向かい合いの2つの角。

組み合わせ:\(「\angle aと\angle c」,「\angle bと\angle d」,「\angle eと\angle g」,「\angle fと\angle h」\)

●同位角 ・・・ 2直線が他の1直線と交わってできる角のうち、1直線から見て同じ位置にある2つの角。

組み合わせ:\(「\angle aと\angle e」,「\angle bと\angle f」,「\angle cと\angle g」,「\angle dと\angle h」\)

●錯角  ・・・ 1直線が2直線に交わる時、1直線の反対側で相対する角。

組み合わせ:\(「\angle cと\angle e」,「\angle dと\angle f」\)

平行な2直線に1直線が交わる時

① 同位角が等しい。

② 錯角が等しい。

\(「\angle a = \angle c = \angle e = \angle g」,「\angle b = \angle d = \angle f = \angle h」\)

 

2.三角形の角

三角形の内角の和

三角形の3つの内角の和は\(180^{\circ }\)である。

証明

\(\triangle ABC \)の内角の和を求める。

\(辺BCをC方向に伸ばし、辺ABに平行で点Cを通る直線を描く。\)

錯角の関係から、\(\angle a = \angle d\)、

同位角の関係から、\(\angle b = \angle e\)、

となり、

\(\begin{align}三角形の内角の和 &= \angle a + \angle b + \angle c \\ &= \angle d + \angle e + \angle c \\ &= 180^{\circ } \end{align}\)
三角形の分類

①鋭角三角形・・・全ての内角が90度以下の三角形。

②直角三角形・・・一つの内角が90度の三角形。

③鈍角三角形・・・一つの内角が90度以上の三角形。

 

3.多角形の角

多角形の内角の和

\(n角形の内角の和は180^{\circ }\times(n-2) である。\)

多角形の外角の和

多角形の外角の和は\(360^{\circ }\)で一定である。

外角の和の考え方

●最初に三角形で考える。

三角形の全ての線分の片方を下記の左図のように延長する。

右の図のように、3つの角度について注目して考えればよい。

なので、三角形の外角の和は

\(\begin{align} (180^{\circ } – \angle a) + (180^{\circ } – \angle b) + (180^{\circ } – \angle c) &= 180^{\circ }\times 3 -(\angle a +\angle b +\angle c) \\ &= 180^{\circ }\times 3 – 180^{\circ } \\  &= 360^{\circ} \end{align}\)

●次にn角形で考える。

三角形と同じように全ての線分の片方を延長する。

すると、nつの角度について注目して考えればよい。

なので、n角形の外角の和は

\( \begin{align} (180^{\circ } – \angle a_1) + (180^{\circ } – \angle a_2) + \dots + (180^{\circ } – \angle a_n) &= 180^{\circ }\times n -(\angle a_1 +\angle a_2 + \dots +\angle a_n) \\ &= 180^{\circ }\times n – 180^{\circ }\times (n-2) \\  &= 360^{\circ} \end{align} \)

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